役割給・実績給の構成


 自律型賃金制度における基本給は、当年度の役割に対する賃金と前年度の役割達成の結果に基づく賃金の構成となる。年俸的月例賃金を今年の期待と去年の実績に分けて決定する仕組みとも言える。役割は職位・職務、役割・職責等級等でなく、本人が所属する組織・集団において、何をなせば自己の存在意義・役割を果たしたといえるかとの問題意識から、自ら考え、上司との面談で自律的に決まる。
 役割給は、設定された課題・目標に相応しい報酬として、その挑戦度・難易度の評価により決まる。
 実績給は、設定された役割がどの程度、どのように果たされたか、役割の達成実績と達成過程で発揮された実力(成果実現能力)の評価で決まる。


 基本給における役割給と実績給の構成割合は、40: 60を原則とする。挑戦度の高い目標設定を奨励する場合には役割給の比率を大きく(65-60%)、挑戦意欲よりも達成結果、プロセスを重視する場合には実績給の比率を高める(65-70%)こともできる。また、職能資格の段階の違いにより、比率を変えることも可能である。



 役割給・実績給の基本的パターンは職能資格別評価別定額である。
 定額型賃金は意欲、能力、実績と端的に結びつくので、裁量権が大きく、賃金水準が一定以上の階層への適用が要件となる。定額型の役割給と実績給は、職能資格別にS~Bの5段階評価別賃金となる。
 基本給は役割給と実績給の組合せで25パターンの評価別賃金となる。

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